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Carbon steel 炭素鋼(SC)

S10C

機械構造用炭素鋼のなかでも、いわゆる低炭素鋼にあたる鋼材で、その低い炭素の量からあまり高い硬度が得ることができません。炭素量は0.08～0.13の幅と規定されています。特に炭素含有率の低いものは極軟鋼とも言われますが、用途は自動車や家電製品の薄板、ブリキ板やトタン板など割りと身近に目にする素材ではあります。

規格
JIS G4052
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.08 0.15 0.30
MAX 0.13 0.35 0.60 0.003 0.003
変態温度/
熱処理温度
変態温度（℃） 熱処理温度（℃）
Ac Ar 焼きならし 焼きなまし 焼入れ 焼戻し
720～880 850～780 900～950空冷 約900炉冷 ー ー
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW)
焼きならし 205以上 310以上 33以上 ー 109～156
焼きなまし ー ー ー ー 109～149
主な用途

自動車や家電製品、ボルトやピンなど

免責事項
本ウェブサイトは、掲載する情報には充分に注意を払っておりますが、入力ミス、プログラムミス、翻訳ミス等により誤った情報を表示している可能性があります。技術および規格情報・在庫情報なども含めた、すべての提供形態の内容について保証するものではありません。清水金属株式会社は、本ウェブサイトの使用ならびに閲覧によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。ご了承ください。

S15C

機械構造用炭素鋼のなかで、低炭素鋼にあたる鋼材で、軟鋼に分類されます。炭素量の含有は0.13～0.18となっています。低炭素にすることで粘りを重視したいケースで検討されます。

規格
JIS G4052
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.13 0.15 0.30
MAX 0.18 0.35 0.60 0.003 0.035
変態温度/
熱処理温度
変態温度（℃） 熱処理温度（℃）
Ac Ar 焼きならし 焼きなまし 焼入れ 焼戻し
720～880 845～770 880～930空冷 約880炉冷 ー ー
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW)
焼きならし 235以上 370以上 30以上 ー 111～167
焼きなまし ー ー ー ー 111～149
主な用途

針金や釘など

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S25C

機械構造用炭素鋼鋼材 S25Cは機械構造用炭素鋼のうち、いわゆる軟鋼のなかでは硬い部類に入る材料です。炭素含有量の代表値は、0.25%になります。一般的に丸棒において、S25CはSS400の代替品として良く使用されます。

規格
JIS G4051
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.22 0.15 0.30
MAX 0.28 0.35 0.60 0.003 0.035
変態温度/
熱処理温度
変態温度（℃） 熱処理温度（℃）
Ac Ar 焼きならし 焼きなまし 焼入れ 焼戻し
720～845 815～730 870～920空冷 約860炉冷 ー ー
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW)
焼きならし 265以上 440以上 27以上 ー 123～183
焼きなまし ー ー ー ー 123～183
主な用途

ねじ、ボルト、ナット、リベット、機械の構造材など

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S35C

機械構造用炭素鋼鋼材 機械構造用炭素鋼のうち、炭素含有比率の代表値が35のものです。炭素量の幅としては、0.32～0.38のものになります。中炭素鋼に分類されます。Siは耐熱性、マンガンは引張強さ等に影響する合金元素です。炭素鋼は、焼入れや焼きならし等の熱処理を行うことで強度をコントロールして使うことの多い材料です。S25Cより硬くS45Cより軟らかい材料です。S35Cは熱処理状態によって加工性や材料本来の特性は変化します。

規格
JIS G4051
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.32 0.15 0.60
MAX 0.38 0.35 0.90 0.003 0.035
変態温度/
熱処理温度
変態温度（℃） 熱処理温度（℃）
Ac Ar 焼きならし 焼きなまし 焼入れ 焼戻し
720～800 770～710 840～890空冷 約830炉冷 840～890水冷 550～650急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼きならし 305以上 510以上 23以上 ー 149～207 ー
焼きなまし ー ー ー ー 126～163 ー
焼き入れ
・
焼き戻し		 390以上 570以上 22以上 55以上 167～235 98以上
主な用途

ねじ、ボルト、ナット、リベット、機械の構造材など

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S45C

機械構造用炭素鋼鋼材 S45Cは、炭素(C)を0.42～0.48含む炭素鋼です。炭素鋼としては最も汎用性の高い鋼種です。熱処理を施すことによって、機械的性質も向上するため、用途に広がりが出てきます。熱処理も調質、高周波焼入れなどあらゆる用途に応じて施されます。

規格
JIS G4051
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.42 0.15 0.60
MAX 0.48 0.35 0.90 0.003 0.035
変態温度/
熱処理温度
変態温度（℃） 熱処理温度（℃）
Ac Ar 焼きならし 焼きなまし 焼入れ 焼戻し
720～780 750～680 820～870空冷 約810炉冷 820～870水冷 550～650急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼きならし 345以上 570以上 20以上 ー 167～229 ー
焼きなまし ー ー ー ー 137～170 ー
焼き入れ
・
焼き戻し		 490以上 690以上 17以上 45以上 201～269 78以上
主な用途

シャフト、エンジン部品、ボルト、ナット、生産機器など

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S55C

機械構造用炭素鋼鋼材 S55Cは、切削加工、研削加工ともにし易い鋼種です。炭素含有量は0.52～0.58となっています。S45Cと比較して、炭素量(C)が多いため、多少硬度が高いですが、問題なく加工できるでしょう。S55Cの特性としては、硬度が高いことです。高周波焼入れなどの熱処理で表面硬化させ、低温焼戻しを行えば、HRC60前後の硬度となります。

規格
JIS G4051
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.52 0.15 0.60
MAX 0.58 0.35 0.90 0.003 0.035
変態温度/
熱処理温度
変態温度（℃） 熱処理温度（℃）
Ac Ar 焼きならし 焼きなまし 焼入れ 焼戻し
720～760 740～680 800～850空冷 約790炉冷 800～850水冷 550～650急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼きならし 390以上 650以上 15以上 ー 183～255 ー
焼きなまし ー ー ー ー 149～192 ー
焼き入れ
・
焼き戻し		 590以上 780以上 14以上 35以上 229～285 59以上
主な用途

ボルト、エンジン部品、ブロア、生産機器、コンプレッサーなど

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chrome molybdenum steel クロムモリブデン鋼(SCM)

SCM415

SCM415は、炭素量(C)を0.13～0.18、ニッケル(Ni)を0.25以下、クロム(Cr)を0.90～1.20を含むクロムモリブデン鋼です。また、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値と「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」の規定成分値は若干異なりますが、下記には「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値を記載しています。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.13 0.15 0.60 0.90 0.15
MAX 0.18 0.35 0.90 0.030 0.030 0.25 1.20 0.25
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次850～900油冷
2次800～850油冷
または925保持後850～900油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 830以上 16以上 40以上 235～321 69以上
主な用途

一般用歯車など

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SCM420

SCM420はクロムモリブデン鋼のうち、炭素含有量が0.18～0.23のもので、引張強さはおおむね930以上の鋼です。添加されているMoの量は0.15～0.25です。焼戻しに対する抵抗が大きく、軟化しにくい強靭な材料です。主に「肌焼鋼」として使われます。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.18 0.15 0.60 0.90 0.15
MAX 0.23 0.35 0.90 0.030 0.030 0.25 1.20 0.25
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次850～900油冷
2次800～850油冷
または925保持後850～900油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 930以上 14以上 40以上 262～352 59以上
主な用途

一般用歯車など

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SCM435

SCM435は、炭素量(C)を0.33～0.38、ニッケル(Ni)を0.25以下、クロム(Cr)を0.90～1.20を含むクロムモリブデン鋼です。また、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値と「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」の規定成分値は若干異なります。クロモリ鋼の中では比較的高めの機械的性質を持ちます。炭素量の含有量はわずかの違いでも機械的特性に影響を及ぼします。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.33 0.15 0.60 0.90 0.15
MAX 0.38 0.35 0.90 0.030 0.030 0.25 1.20 0.30
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
830～880油冷 530～630
急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 785以上 930以上 15以上 50以上 269～331 78以上
主な用途

ボルト、ナット、自動車部品など

免責事項
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SCM440

SCM440は、炭素量(C)を0.38～0.43、ニッケル(Ni)を0.25以下、クロム(Cr)を0.90～1.20を含むクロムモリブデン鋼です。 また、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値と「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」の規定成分値は若干異なりますが、下記には「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値を記載しています。キルド鋼から圧延・鍛造されて作られます。鋼材の加工難易度は、研削や研磨の場合、粘りの有無が影響してきます。硬いだけであれば、比較的簡単に加工は可能です。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.38 0.15 0.60 0.90 0.15
MAX 0.43 0.35 0.90 0.030 0.030 0.25 1.20 0.30
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
830～880油冷 530～630急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 835以上 980以上 13以上 45以上 285～352 59以上
主な用途

ボルト、ナット、自動車部品など

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nickel chrome steel ニッケルクロム鋼(SNC)

SNC415

SNC415は肌焼用のニッケルクロム鋼で、硬度の目安としては235～341HBWの素材です。肌焼用のため、焼戻しは空冷します。なお、クロム由来の酸化膜の働きを強化する作用を持つニッケルは、2.00%～2.50%程度含有しています。熱処理としては、肌焼鋼であるため、浸炭焼入れを行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.12 0.15 0.35 2.00 0.20
MAX 0.18 0.35 0.65 0.030 0.030 2.50 0.50
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次850～900油冷
2次740～790水冷または780～830油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 780以上 17以上 45以上 235～341 88以上
主な用途

ピン、ピストンなど

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SNC631

SNC631は強靭鋼に相当するニッケルクロム鋼で、ニッケルは2.5～3.0%含有します。降伏点は685以上、硬度もこの鋼材の中では中程度の硬度を持ちます。SNC631の切削性は、S45Cと比較した場合、ニッケルとクロムが含有されている分、粘り強くなり、多少切削性が劣ります。熱処理としては、強靭鋼であるため、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.27 0.15 0.35 2.50 0.60
MAX 0.35 0.35 0.65 0.030 0.030 3.00 1.00
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
820～880油冷 550～650急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 685以上 830以上 18以上 50以上 248～302 118以上
主な用途

クランクシャフト、ギアなど

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SNC815

SNC815はニッケルクロム鋼の中では最も引張強さの高いタイプの材料で、肌焼用の素材です。硬度の範囲も285～388と最高の範囲を持ちます。ニッケルの作用により、クロムの持つ焼入れ性の向上や被膜による耐摩耗性・耐食性の効果が向上しています。SNC815の切削性は、S45Cと比較した場合、ニッケルとクロムが含有されている分、粘り強くなり、多少切削性が劣ります。熱処理としては、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.12 0.15 0.35 3.00 0.60
MAX 0.18 0.35 0.65 0.030 0.030 3.50 1.00
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次830～880油冷
2次750～800油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 980以上 12以上 12以上 285～388 78以上
主な用途

シャフトなど

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SNC836

SNC836は強靭鋼としてのニッケルクロム鋼の中では機械構造用材料として最も機械的特性値が優れた鋼種です。なお、ニッケルの含有量は815とともに3.00～3.50%となっており、他のニッケルクロム鋼よりも高くなっています。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.32 0.15 0.35 3.00 0.60
MAX 0.4 0.35 0.65 0.030 0.030 3.50 1.00
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
820～880油冷 550～650急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 785以上 930以上 15以上 45以上 269～321 78以上
主な用途

歯車、シャフトなど

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Nickel chromium molybdenum steel ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)

SNCM220

SNCM220は炭素量(C)を0.17～0.23、ニッケル(Ni)を0.40～0.70、クロム(Cr)を0.40～0.60、モリブデン(Mo)を0.15～0.25を含むニッケルクロムモリブデン鋼で、SNC材にモリブデンを添加することで、焼入れ性のさらなる向上、高温強度の向上をはかった鋼材です。熱処理としては、肌焼鋼であるため、浸炭焼入れを行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.17 0.15 0.60 0.40 0.40 0.15
MAX 0.23 0.35 0.90 0.030 0.030 0.70 0.60 0.25
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次850～900油冷
2次800～850油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 830以上 17以上 40以上 248～341 59以上
主な用途

シャフト、歯車など

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SNCM420

SNCM420は主に肌焼用のニッケルクロムモリブデン鋼で、引張強さは概ね980以上あります。添加されているNi、Cr、Moの量は規定のあるSNCM材の中ではどれも平均的な量です。熱処理としては、肌焼鋼であるため、浸炭焼入れを行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.17 0.15 0.40 1.60 0.40 0.15
MAX 0.23 0.35 0.70 0.030 0.030 2.00 0.60 0.25
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次850～900油冷
2次770～820油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 980以上 15以上 40以上 293～375 69以上
主な用途

ころ軸受、歯車など

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SNCM439

SNCM439はニッケルクロムモリブデン鋼の中でも比較的高い降伏点、引張強さを持つ材料です。強靭鋼で、焼入れ性に優れており、高強度で靭性が必要な状況で使用が検討されます。熱処理としては、強靭鋼であるため、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.36 0.15 0.60 1.60 1.60 0.15
MAX 0.43 0.35 0.90 0.030 0.030 2.00 2.00 0.30
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
820～870油冷 580～680急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 885以上 980以上 16以上 45以上 293～352 69以上
主な用途

大物シャフト、歯車など

免責事項
本ウェブサイトは、掲載する情報には充分に注意を払っておりますが、入力ミス、プログラムミス、翻訳ミス等により誤った情報を表示している可能性があります。技術および規格情報・在庫情報なども含めた、すべての提供形態の内容について保証するものではありません。清水金属株式会社は、本ウェブサイトの使用ならびに閲覧によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。ご了承ください。

SNCM447

SNCM447はSNCM材のうち、硬度、強度に特に優れた強靭鋼です。降伏点は概ね930以上とされますが、これは他の機械構造用の合金鋼では見ることのできない値で、硬度も同種材の中で高い値を持ちます。航空分野やエンジン部材等にはよく使われます。熱処理としては、強靭鋼であるため、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.44 0.15 0.60 1.60 1.60 0.15
MAX 0.50 0.35 0.90 0.030 0.030 2.00 1.00 0.30
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
820～870油冷 580～680急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 930以上 1030以上 14以上 40以上 302～368 59以上
主な用途

航空機部品、エンジン部品、大物シャフト、歯車など

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SNCM616

SNCM616はニッケルクロムモリブデン鋼の中では最も硬度に優れた材料で、肌焼鋼として使われます。また引張強さに関しても、1180以上と最も高く、厳しい使用条件でも満たすことができる素材の一つです。なお、SNCM材の中では炭素量は少なく、モリブデンの含有量が一番多く硬度と引張強さが高くなります。Moは高温強度、焼入れ性（硬化性）に効果のある添加元素です。熱処理としては、強靭鋼であるため、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.13 0.15 0.80 2.80 1.40 0.40
MAX 0.20 0.35 1.20 0.030 0.030 3.20 1.80 0.60
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次850～900油(空)冷
2次770～830油(空)冷 		100～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 1180以上 14以上 40以上 341～415 78以上
主な用途

航空機部品、エンジン部品など

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SNCM630

SNCM630はニッケルクロムモリブデン鋼のうち、クロムの量が最も多い材料です。Crは炭化物生成と関係し、焼入れ性を高め、焼戻しによる軟化も防ぎます。熱処理としては、強靭鋼であるため、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.25 0.15 0.35 2.50 2.50 0.50
MAX 0.35 0.35 0.60 0.030 0.030 3.50 3.50 0.70
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
850～950油冷または空冷 550～650
急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 885以上 1080以上 15以上/td> 45以上 302～352 78以上
主な用途

大型歯車、シャフトなど

免責事項
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SNCM815

SNC815はニッケルクロム鋼の中では最も引張強さの高いタイプの材料で、肌焼鋼として使われます。硬度の範囲も285～388と最高の範囲を持ちます。ニッケルの作用により、クロムの持つ焼入れ性の向上や被膜による耐摩耗性・耐食性の効果が向上しています。自硬性があり、大型部品でも焼きが入り易い特性があります。 また、熱処理による寸法変化等も少ないため、精密部品によく使用されます。 熱処理としては、調質を行う場合が多いです。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.12 0.15 0.35 3.00 0.60
MAX 0.18 0.35 0.60 0.030 0.030 3.50 1.00
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
1次830～880油冷
2次750～800油冷 		150～200
空冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し ー 980以上 12以上 45以上 285～388 78以上
主な用途

歯車 、掘削部品など

免責事項
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nitriding steel 窒化鋼(SACM)

SACM645

SACM645はアルミニウムクロムモリブデン鋼のうち、ただ一つ規格にある材料で、窒化させることで優れた耐摩耗性、耐食性を発揮する鋼材です。規定ではこの材料の名前にもあるAl（アルミニウム）は0.70％から1.20％の範囲で含有しています。調質済みの在庫もあります。

規格
JIS G4053
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N AI
MIN 0.4 0.15 1.30 0.15 0.70
MAX 0.5 0.5 0.60 0.030 0.030 0.25 1.70 0.3 0.3 1.20
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
880～930油冷 680～720
急冷
機械的性質
熱処理 降伏点(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 685以上 830以上 15以上 50以上 241～302 98以上
主な用途

ノズル、高速内燃機関のシリンダー及びライナーなど

免責事項
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Pure iron / free cutting pure iron 純鉄・快削純鉄

BMR2

電磁純鉄とは、高い磁気特性を持つ純鉄の一種です。BMR2は、磁気抵抗率が低く、飽和磁束密度が高いという特徴を有しています。

ELCH2

ELCH2は軟磁性材料の特徴である、高磁束密度、高透磁率、低保磁力を有し、被削性を向上させたELCH2Sには鉛ではなく、硫黄(S)を添加しているため環境負荷低減を示しています。

SUY

SUY-1は、極低炭素、低不純物の軟鋼です。（JIS C2504 電磁軟鉄）に規定される鋼種であり、一般的に“純鉄”と呼称されています。SUYは、磁気特性の値によって0種（SUY-0）から3種（SUY-3）まで4種類の分類があります

JFE-EFE

JFE-EFEは、電磁純鉄と呼ばれる特殊な鉄製品です。電磁純鉄とは、鉄の含有量が99.9%以上で、他の元素の含有量が非常に少ない鉄です。

ME1F

ME1Fは、純鉄本来の磁性を損なわずに、快削性を付与したきわめて削りやすい快削純鉄 。

MES3F

快削3%ケイ素鋼は、ME1F と同様に切削加工性に優れており、鉄道の信号機、踏切しゃ断機、車輪の方向を変える転てつ器、各種制御盤のリレー部品(鉄心、ヨーク材)に使われています。

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Invar / Super Invar インバー・スーパーインバー

Invar

インバーとは、鉄に36%のニッケルを含んだ低膨張の金属材料のことを指します。インバーという名称は、Invariable Steel（変形しない鋼）から名づけられ、フランス語読みでアンバーともいうことから「インバー合金」「アンバー合金」と呼ばれます。

Super Invar

スーパーインバーとは、鉄にニッケル32%・コバルト4%を含んだ三元合金となります。熱膨張係数が鉄の約100分の1以下と、インバーよりもさらに優れた特性を持ちます。

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Electromagnetic stainless steel 電磁ステンレス(K-M材)

K-M31

磁気特性、耐食性に優れたステンレス鋼です。錆が発生しやすい環境下に強く、電磁バルブをはじめとする各種リレー機構の鉄心用部品に使用されています。

K-M35F

磁気特性、快削性に優れた耐食軟磁性材です。

K-M38

磁気特性、耐食性に優れたステンレス鋼です。腐食性ガスの環境においても高い耐食性を示す。用途は半導体製造装置や医療機器用電磁弁等のソレノイドアクチュエータなど。

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permendur / permalloy パーメンジュール・パーマロイ

permendur

パーメンジュール は、鉄とコバルトを1対1の割合で混ぜた合金である。 実用化された軟磁性材料の中で最大の飽和磁束密度を持つことから、電磁石の鉄芯やドットプリンターヘッド、特殊電極等に用いられる。鋼種としては（K-MP11E）などがあります。

permalloy(PB)

PBパーマロイは、Niを40～50％含むニッケル-鉄合金であり、パーマロイ系では飽和磁化が大きい合金です。
飽和磁束密度が高いPBは、小型トランスコア、モーターコア、リレー用鉄心、磁気シールドなどに用いられています。
見た目はステンレスや鉄と大きな違いはありませんが、磁気を強く引き付ける特殊な性質を持っています。鋼種としては（K-MH60）などがあります。

※「K-M」は東北特殊鋼株式会社の鋼種です。

permalloy(PC)

PCパーマロイは、代表組成Fe-（70～80％）Niの材料に添加元素（Cu、Cu-Crなど）を含有したもので、パーマロイの中では高い透磁率を示します。
交流特性に強いPCは、通信用高級トランスコア、シールド、テープレコーダーヘッド、パルス変圧器などに用いられています。鋼種としては（K-MH50）などがあります。

※「K-M」は東北特殊鋼株式会社の鋼種です。
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bearing steel / spring steel 軸受鋼・ばね鋼

SUJ2

SUJ2は、ベアリング等によく使われる鋼材で、球状化焼きなまし状態で切削加工されるため、切削加工後に調質を行い、HRC：58～63程度まで硬度を上げます。耐摩耗性に優れていることから様々な部材に使われています。 また、耐食性を必要とする場合にはSUS440Cが用いられます。

規格
JIS G4805
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.95 0.15 1.30
MAX 1.10 0.35 0.50 0.025 0.025 1.60
機械的性質
焼きなまし硬度
HB 201以下
主な用途

一般用軸受、ノズル、ボールベアリング、ローラベアリング、スライドシャフトなど

免責事項
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SUJ3

SUJ3は高炭素クロム軸受鋼のうち、マンガンを含有することから軸受としては厚肉大物用のベアリング等に適しているとされます。なお、ベアリングでも重荷重用のローラベアリング（ころ軸受）、低荷重用のボールベアリング（玉軸受）等、要求される耐荷重や耐摩耗度は異なります。

規格
JIS G4805
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N その他
MIN 0.95 0.4 0.90 0.90
MAX 1.10 0.7 1.15 0.025 0.025 1.20
機械的性質
焼きなまし硬度
HB 207以下
主な用途

ノズル、ボールベアリング、ローラベアリングなど

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SUP6

SUP6はSi-Mn鋼（シリコンマンガン鋼）で、コイルばねや自動車用板ばね等に使われますが、ばねに用途が限定されているわけではなく、耐衝撃用工具や他の機械部品、部材にも使われます。

規格
JIS G4801
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo V B その他
MIN 0.56 1.50 0.70
MAX 0.64 1.80 1.00 0.030 0.030
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
830～860油冷 480～530
機械的性質
熱処理 耐力0.2(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 1080以上 1230以上 9以上 20以上 363～429 ー
主な用途

スタビライザー、コイルばね､トーションバーなど

免責事項
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SUP9

SUP9はクロムマンガン鋼で、大型のばねなどに使われる鋼材です。

規格
JIS G4801
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo V B その他
MIN 0.52 0.15 0.65 0.65
MAX 0.60 0.35 0.95 0.030 0.030 0.95
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
830～860油冷 460～510
機械的性質
熱処理 耐力0.2(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 1080以上 1230以上 9以上 20以上 363～429 ー
主な用途

スタビライザー、コイルばね､トーションバーなど

免責事項
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SUP9A

SUP9Aはクロムマンガン鋼で、SUP9よりも若干炭素量が多く、MnとCrの比率も高くなっています。

規格
JIS G4801
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo V B その他
MIN 0.56 0.15 0.70 0.70
MAX 0.64 0.35 1.00 0.030 0.030 1.00
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
830～860油冷 460～520
機械的性質
熱処理 耐力0.2(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 1080以上 1230以上 9以上 20以上 363～429 ー
主な用途

スタビライザー、コイルばね､トーションバーなど

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SUP10

SUP10はバナジウムを添加したクロムバナジウム鋼で、コイルばねやトーションバー等に使われます。

規格
JIS G4801
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo V B その他
MIN 0.47 0.15 0.65 0.80 0.15
MAX 0.55 0.35 0.95 0.030 0.030 1.10 0.25
熱処理温度
熱処理温度（℃）
焼入れ 焼戻し
840～870油冷 470～540
機械的性質
熱処理 耐力0.2(N/㎟) 引張強さ(N/㎟) 伸び(%) 絞り(%) 硬度(HBW) シャルピー
衝撃値(J/㎠)
焼入れ焼戻し 1080以上 1230以上 10以上 30以上 363～429 ー
主な用途

コイルばね、トーションバーなど

免責事項
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tool steel 工具鋼

SKS3

SKS3は10種あるうちの冷間金型用の合金工具鋼で、焼入れ後の変形が少なく、特殊元素としてタングステンを添加しています。工具鋼SK材と比べると、同じ炭素量のSK材の変形に比べて半分以下の変形です。

規格
JIS G4404
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V その他
MIN 0.9 0.90 0.50 0.5
MAX 1.00 0.35 1.20 0.030 0.030 1.00 1.00
熱処理温度/
硬度
熱処理温度（℃） 硬度(HBW)
焼きなまし温度 焼きなまし硬度
750～800徐冷 217以下
熱処理温度（℃） 硬度(HRC)
焼入れ 焼戻し 焼入焼戻し硬度
830油冷 180空冷 60以上
主な用途

ゲージ、シャー刃、プレス型など

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SKS93

SKS93はシャー刃、ゲージ、プレス型に使われる冷間金型用の合金工具鋼です。組成上、SK3にクロムを添加したものです。

規格
JIS G4404
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V その他
MIN 1.0 0.80 0.20
MAX 1.10 0.50 1.10 0.030 0.030 0.60
熱処理温度/
硬度
熱処理温度（℃） 硬度(HBW)
焼きなまし温度 焼きなまし硬度
750～780徐冷 217以下
熱処理温度（℃） 硬度(HRC)
焼入れ 焼戻し 焼入焼戻し硬度
820油冷 180空冷 63以上
主な用途

ゲージ、シャー刃、プレス型など

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SKD11

SKD11は冷間金型用の合金工具鋼のうち、SKD1と同様、常温での耐摩耗性に特に優れた鋼材です。窒化処理によっても高い硬度を得られることが知られています。 SKD材は別名ダイス鋼とも言われるとおり、線引ダイスのほか、各種抜き型に利用されます。

規格
JIS G4404
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V その他
MIN 1.40 11.00 0.80 0.20
MAX 1.60 0.40 0.60 0.030 0.030 13.00 1.20 0.50
熱処理温度/
硬度
熱処理温度（℃） 硬度(HBW)
焼きなまし温度 焼きなまし硬度
830～880徐冷 255以下
熱処理温度（℃） 硬度(HRC)
焼入れ 焼戻し 焼入焼戻し硬度
1030空冷 180空冷 58以上
主な用途

ゲージ、シャー刃、プレス型など

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SKD61

KD61は冷間金型用の合金工具鋼のうち、耐摩耗性とともに不変形性に優れた高炭素、高クロム鋼で、常温での耐摩耗性に特に優れています。 SKD材は別名ダイス鋼とも言われるとおり、線引ダイスのほか、各種抜き型に利用されます。ただ加工しにくく、焼入れ温度が高い材料でもあります。

規格
JIS G4404
化学成分
C Si Mn P S Cr Mo W V その他
MIN 0.35 0.80 0.25 4.80 1.00 0.80
MAX 0.40 1.20 0.50 0.030 0.020 5.50 1.50 1.15
熱処理温度/
硬度
熱処理温度（℃） 硬度(HBW)
焼きなまし温度 焼きなまし硬度
820～870徐冷 229以下
熱処理温度（℃） 硬度(HRC)
焼入れ 焼戻し 焼入焼戻し硬度
1020空冷 550空冷 50以上
主な用途

熱間・温間鍛造、ダイカスト、ホットスタンピング金型

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SKT4

SKT4は、熱間鍛造用型に使われる材料で、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウムを添加させた鋼材です。熱間鍛造金型用の合金工具鋼のうち、耐摩耗性とともに不変形性に優れた高炭素、高クロム鋼で、常温での耐摩耗性に特に優れています。

規格
JIS G4404
化学成分
C Si Mn P S Ni Cr Mo W V その他
MIN 0.50 0.10 0.60 1.50 0.80 0.35 0.05
MAX 0.60 0.40 0.90 0.030 0.020 1.80 1.20 0.55 1.15
熱処理温度/
硬度
熱処理温度（℃） 硬度(HBW)
焼きなまし温度 焼きなまし硬度
740～800徐冷 248以下
熱処理温度（℃） 硬度(HRC)
焼入れ 焼戻し 焼入焼戻し硬度
850油冷 500空冷 42以上
主な用途

熱間ダイス、熱間切断刃、ダイカスト用ダイス、ダイブロック

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NAK55

NAK55はプラスチック金型用鋼で、プリハードン鋼の一種です。（37～43HRC）
プリハードン鋼とは、あらかじめ中程度の硬度に熱処理をした鋼材のことで、加工後の焼き入れ処理などが不要です。
NAK55の成分は、Feを主成分としNi (3%)Al (1%)Cu (1%)S (微量)から構成されています。NAK55(快削性プリハードン鋼)は、”ナック材”とも呼ばれます。

主な用途

高性能・精密プラスチック金型、ゴム金型、プレス金型など
弊社では各種サイズ在庫販売しております。

※「NAK」は大同特殊鋼株式会社の鋼種です。

NAK80

NAK80はプラスチック金型用鋼で、プリハードン鋼の一種です。（37～43HRC）
プリハードン鋼とは、あらかじめ中程度の硬度に熱処理をした鋼材のことで、加工後の焼き入れ処理などが不要です。
NAK80はNAK55の鏡面みがき性、放電加工肌、靭性改善材です。NAK80(高鏡面性プリハードン鋼)は、”ナック材”とも呼ばれます。

主な用途

NAK55対比、透明品等鏡面みがき性を重視する金型、放電加工肌を重視する金型など

※「NAK」は大同特殊鋼株式会社の鋼種です。
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